バトルタイトル

1966年にスタートしたウルトラシリーズは、21世紀に入っても連綿と続いていて、キャラもどんどん増えている。
いちばん驚いたのは『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年)に初登場したウルトラマンゼロだ。このヒトはなんと、ウルトラセブンの息子!
その年齢は5900歳というから、え~っ、じゃあアンヌといい雰囲気になってたときには、セブンはとっくに子持ちだったのか~っ!?

これについては言いたいことがいろいろあるが、いま検証すべきはゼロではない。やはり『ウルトラ銀河伝説』で初登場し、ゼロの宿敵となったウルトラマンベリアルだ。
この「悪のウルトラマン」は、数万年前にウルトラの星を襲ったが、ウルトラマンキングによって宇宙牢獄に閉じ込められていた。それが復活し、ウルトラ戦士(無名の人々)数十人を一気に倒すなど、ものすごい強さを見せつける。もう本当に強い。

いったいどれほど強いのか、その実力を科学的に考えてみよう。

タロウやセブンはまるで敵わない

ベリアルを復活させたのは、ザラブ星人であった。
宇宙牢獄にやってきた彼は「私とともに、この宇宙を支配するのだ」と言って、ベリアルに怪獣100匹を操れるという武器・ギガバトルナイザーを渡す。
するとベリアルは、ギガバトルナイザーでザラブ星人を殴る! ザラブ星人は「うわ~」と叫んで爆発するのだった……。
ヒドイな、ベリアル。というより、マヌケすぎないか、ザラブ星人!? こんな悪いヤツに武器なんぞ渡したら、自分が用ナシになることくらい予想しよう。

ベリアルの強さは尋常ではなかった。
ウルトラマンタロウがウルトラ戦士11名(無名の人々)を率いて宇宙牢獄へ駆けつけるが、その11人はわずか33秒で全滅。1人平均3秒でやられた計算である。
タロウも苦戦し、決死の作戦に出る。宇宙牢獄はウルトラの星の上空に浮かんでいたが、ベリアルに体当たりして、もろともにウルトラの星に落下したのだ。
ウルトラの星は直径が地球の60倍、重力が120倍。そんな星に宇宙空間から落ちたら、激突する速度はマッハ2800のはず。大丈夫か、タロウ!?
大丈夫ではなかった。粉塵のなかから現れたベリアルは、完全にグロッギーとなったタロウを片手で持ち上げており、ポイッと投げ捨てる。うわ~ん、僕らのタロウが~。

一方のベリアルは、駆けつけた数十名のウルトラ戦士(これも無名の人々)を相手に、さらに強さを見せつける。
1人の戦士にキックを見舞い、目測5mほどもぶっ飛ばしたのだ。
これは大変なことである。蹴られた戦士の体格が、初代ウルトラマンと同じ40m・3万5千tだとしよう。この身長は日本人男子の平均の24倍だから、5m飛んだように見えるということは、実際には120mも飛んだわけだ。

キック力の強さは、相手の体に足が接触してから離れるまでに相手を動かす距離によっても決まり、人間なら10㎝くらいのものだろう。ベリアルの場合は2・4m。しかも戦場は、重力が地球の120倍もあるウルトラの星だ。
それらの要素も含めて計算すると、ベリアルのキック力は、なんと3億2千万t!

これは、著名なウルトラ戦士の能力と比べて、どうなのか?
怪獣図鑑によれば、ウルトラセブンは10万tタンカーを片手で持ち上げるという。両腕なら20万tをリフトアップできるわけだ。K-1戦士のキック力は1tといわれ、彼らは100㎏前後のバーベルを持ち上げる。ここから、キック力は腕の力のほぼ10倍と考えるならば、ウルトラセブンのキック力は200万tである。同じ相手を蹴った場合、飛距離はたったの9・6m。
ベリアルのキック力3億2千万tとは、セブンの160倍なのだ。ひ~、強すぎる!

バトル図解

よし、あの人に頼ろう!

これほど強いとなると、本気で心配である。
ウルトラマンやウルトラセブンなど、これまで地球に来たウルトラ戦士が総力を結集すれば、ベリアルに勝てるだろうか?
肉体の強さで比べるなら、ムリでしょうなあ。その総数は40人あまりだから、全員が束になっても、キック力160倍の相手には太刀打ちできない。

筆者が思うに、ベリアルを倒せるのは、あのヒトだけだ。
そう、ウルトラマンキング! 
劇中でも、かつてベリアルを宇宙牢獄に閉じ込めたことになっていたが、筆者がこのヒトをおススメするのは、物語での実績だけが理由ではない。

怪獣図鑑によれば、ウルトラマンキングは年齢30万歳。身長58m、体重5万6千t。マッハ3で走る。
K-1選手が100mを12秒で走るとすれば、速度はその120倍。また、K-1戦士の体重を100㎏とすると、体重は56万倍である。
キック力は速度の2乗と体重に比例するはずだ。するとキングのキック力は84億t。なんとベリアルの27倍だあ!

あくまでも計算上の話だが、ウルトラマンキングが1人いれば、最凶最悪のウルトラ戦士にも鎧袖一触に勝てるのだ。
このウルトラじーさんには、まだまだ活躍してもらわねばならんなあ。【了】